夏バテ対策に! ハイポトニック飲料とハイパートニック飲料の違いと正しい使い分け
2025年07月16日 18:39
夏バテ対策に!
ハイポトニックとハイパートニック飲料の違いと使い分け
夏の暑さで体がだるい、食欲がない…そんな「夏バテ」の原因のひとつが、水分・電解質・エネルギーの不足です。そこで役立つのが、体調に合わせた飲料の選び方。今回は「ハイポトニック」と「ハイパートニック」飲料の違いや吸収のメカニズム、使い分けのポイントをわかりやすくご紹介します。
◆「浸透圧」で吸収スピードが変わる
私たちの体液と同じ浸透圧(0.9%食塩水と同等)を基準に、
ハイポトニック飲料:体液より薄い(低浸透圧)
ハイパートニック飲料:体液より濃い(高浸透圧)
という分類になります。水分は「濃度の低い方から高い方へ移動する」ため、浸透圧が低い飲料の方が水分をすばやく吸収できます。
◆ ハイポトニック飲料とは?
浸透圧が低く、発汗後の脱水状態でも体に素早く吸収されやすい飲料です。ナトリウムやカリウムなどの電解質を含み、糖分は控えめ。吸収は主に小腸で行われ、ナトリウムと糖の輸送経路(SGLT1)を利用して水分が効率的に体内へ取り込まれます。
おすすめシーン
・運動後や炎天下での活動後
・起床後や入浴後の水分補給
・熱中症対策や夏バテ予防に
代表例:アクエリアスゼロ、イオンウォーター、OS-1など
◆ ハイパートニック飲料とは?
糖分が多く、エネルギー補給に適していますが、体液より濃いため吸収には時間がかかります。脱水状態では逆に腸内に水分を引き寄せてしまい、一時的に吸収を妨げることもあるため注意が必要です。
おすすめシーン
・食欲がないときの栄養補給
・長時間の運動中や登山など、エネルギーが必要な場面
代表例:ポカリスエット(通常版)、エネルギー系ゼリー飲料など
◆ まとめ:目的に合わせて使い分けよう
状況
飲料
理由
汗をかいた後
ハイポトニック
水分と電解質をすばやく補給
食事代わり
ハイパートニック
糖とエネルギーを補える